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イモリコラム

三代目イモリウム水槽は早くもメンテが必要になりました

先日の記事でようやく立ち上げが完了した三代目イモリウム水槽ですが立ち上げから一ヶ月が経たずしてメンテナンスをすることになりました(汗)

難航する水陸分離問題

立ち上げ直後

こちらが立ち上げ直後の画像なのですが、その後このような形となりました。

その後

若干証明の明るさに違いはありますが、全体的に色が落ちてしまっていますね。
画像の中央やや上のエダツヤゴケは黄色く焼けてしまっていますし、その左下のホソバオキナゴケも色が落ちています。左上にあるのはコツボゴケなのですが、イモリが乗っかってはいますが全体的な色が落ち、ペタッとしてしまいました。

中央のエダツヤゴケが焼けているのはエアコンの風が当たっているのが原因だと思いますが、左側のコケに勢いがなくなってしまったのは水分の過剰供給です。初代、二代目で起きていた陸地ベチャベチャ問題が三代目でも起きてしまいました…

水位を下げろ!コケの入れ替えだ!

画像の左側エリアは滝があるため水槽全体の中でも湿度が高くなることは想定(覚悟?)していました。なので左上の滝の上には比較的湿気に強い(と思う)コツボゴケを置き、中央やや左のホソバオキナゴケゾーンも水辺と陸地に仕切りも入れているのですがそれでも上手くいかなかったようです。

対策1:水位を下げろ!

水辺の水位(現在)

ホソバオキナゴケは湿気が多い環境が常態化すると調子を落とすことが経験上なんとなく分かっていました。「だったら水辺に置くなよ」という話なのですが、それ以前の問題として全体的に陸地エリアの水分がどうも多い気がしていました。

もともと三代目水槽は↑の写真のように水辺と陸地を厚めのスチレンボードの仕切りを入れてはっきりと区別するようにしていたのですが、その水位は常に赤線のところまで(ようは陸地ギリギリ)張っていました。仕切っているんだから大丈夫だろうと思っていたのですが、どうやらこれがダメだったみたいで現在はスチレンボードの下まで水位を下げることにしました。

実は水辺ではミナミヌマエビを育成しており、水位を下げることはエビたちの生育環境を狭めてしまうことになるのですが、ベチャベチャな環境は陸地の植物全体に悪影響が出る可能性が高いので、とりあえずは陸地の環境修復を優先することにしました。

対策2:コケの入れ替えだ!

とりあえず水位の方は下げてみたものの、滝周辺に湿気が多いのはレイアウト構造的な都合で起きている状況なので根本的に解決しようと思ったらリセット&四代目水槽の立ち上げしかありません。

ただ、さすがに立ち上げから1ヶ月も経たずにリセットは勘弁してほしいのでここは別の方法で解決することにしました。それはコケの追加と入れ替えです。

コケには湿気に強いコケと弱いコケがあることはこれまでも書いてきましたが、この期に改めてネットで調べて”湿気に強い”とはっきり書いてあるコケを2種類新たに加えることにしました。

ミズゴケ

新たに追加したコケの1つめが「ミズゴケ」です。ミズゴケというと園芸用品で保湿用の素材としてカラッカラに乾いた状態のものが頭に浮かぶ人も多いと思うのですが、普通の状態のミズゴケはこんなにも青々としています。僕も知らなかったのでびっくりしました。

そのミズゴケを、ポンプの水が吸い上げられる最も水気の多い滝の頂上に置くことにしました。”湿気が多い場所なら湿気に強いコケを置け”。こんなシンプルな解決方法がなぜ思いつかなかったのでしょうか。

それは初心者ならではの知識不足、経験不足、謎のこだわりが原因に他ならないのですが、今回はミズゴケを使うという新たなチャレンジをしてみました。

ムクムクゴケ

もう一つ追加したのがホソバオキナゴケエリアに新たに置いた「ムクムクゴケ」です。

このムクムクゴケの存在は今回調べて初めて知りました。

▼ ムクムクゴケ(道草/michikusa)
https://www.y-michikusa.com/koke/%e3%83%a0%e3%82%af%e3%83%a0%e3%82%af%e3%82%b4%e3%82%b1/

写真の中央やや上ぐらいの少し凹んだように見えるあたりがムクムクゴケです。このムクムクゴケもその特徴に”湿気に強い”、”乾燥に弱い”と必ず書いてあるので水辺近くのがベストマッチなはずです。

あとは見守るしかない

元々、滝の上に置いてあったコツボゴケとホソバオキナゴケはというと、コツボゴケはムクムクゴケの隣の水辺付近、ホソバオキナゴケは水辺から遠いエリアに移動しました。その他、ちょいちょいメンテナンスをした現在の三代目水槽の様子がこちらです。

メンテ後の三代目水槽

中央やや左にあるのがコツボゴケ、その奥に見えづらいですがムクムクゴケが置いてあります。右端のイモリのしっぽが見えている辺りにホソバオキナゴケがあり、左上の滝の上にあるのがミズゴケです。

理由は分かりませんがミズゴケのエリアがイモリたちのお気に入りスポットになったようでミズゴケの上で休んでいる姿をよく見かけます。

こうなると中央やや右上のエダツヤゴケの焼けが気になりますが少し前と比べると復調しつつあるようなそうでもないような。

アクアテラリウムでコケや植物の育成を始めて知ったことなんですが、レイアウトやメンテナンスが正解するか失敗するかはすぐに結果が出ません。

「やる気を出す」とか「スイッチが入る」という用語があるようなのですが、どんなに優良な環境があったとしてもそこに植わっている植物たちがそこに馴染むまでのアイドリング期間のようなものがあるようです。やがて「よしここで成長するぞ!」となると文字通りスイッチが入ったように育ち始めるのですがそうなるまでは今回のメンテが正解かどうかが分かりません。場合によっては一度全部枯れてしまいその後に新たな環境に順応した新芽が成長していくこともあったりします。

コケは比較的馴染むまでの期間が短い(3〜4日?)ような気がするのですが、それはコケの種類によって育成速度も違うのであとはじっと見守るしかありません。

なかなか上手にいかないから面白いのかもしれませんが、三代目水槽の行く末は今後も随時レポートしていきたいと思います。

ちなみにイモリやミナミヌマエビたちは元気にやっています。

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